運命の分かれ道

第2話 1/2/3

フロイオンはあいた口がふさがらない様子で何もいえなかった。
複雑な感情が漂った顔でフロイオンはジュリエットの頬にキスした。
変な様子に気がついたジュリエットが聞いた。

「何…?嬉しくないですか?あなた、お父さんになるのよ」

「あ…嬉しい。嬉しくて心臓が止まりそう。しかし…」

ジュリエットはフロイオンの瞳を見つめながら、次の話を待っていた。

「しかし…あなたも知っている通り、俺は庶子だ。今国王になる為に謀反を準備している…
もしかして失敗するとこの子はまた…」

「何馬鹿なことを…」

フロイオンの額にキスしたジュリエットはフロイオンの首に手を回しながら話した。

「あなたは必ず成功します。そして、たとえ謀反が起こらず、あなたが庶子だとしても
それは重要なことではありません。あなたはこの子を愛する馬鹿親になるのですから。何事も始める前から怯えちゃだめですよ」

「ジュリエット…」

フロイオンはジュリエットを抱きしめた。そのとき、いきなり兵士たちが部屋に入ってきた。
一人がジュリエットに指差しながら大きな声で支持をだした。

「ジュリエット・アリエル!偽りの宗教をつくり国民を誘惑した罪で逮捕する!逮捕しろ!」

いきなり兵士たちが迫ってきてジュリエットを引き出した。
フロイオンはジュリエットを庇いながら、大きな声で叫んだ。

「何の話だ!偽りの宗教を作っただなんて!そんなはずがない!彼女を放せ!」

「証拠が見つかりました。フロイオン・アルコン様」

いきなり聞こえてくる細い声にフロイオンの動きが止まった。

「お前は…!」


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