もうすぐ、ロハン大陸に冬がやってきます。 各種族の町にたっぷりと真っ白な雪が降り積もります。 これは、主神オンが全ての生命に対して、安息を取る命へのプレゼントであり祝福でもありました。
この神からの祝福に対して、全ての命は主神オンに感謝を表してきておりました。 主神オンの消滅後でも続けられており、ロハン大陸が存在するかぎり永遠にあり続け 受け継がれていくことでしょう。
いつからか、冬になると赤い帽子と赤い服を着た怪しい者達が現れ、人々を襲うようになりました。 元々、彼らは異界から遊びに来た存在で、異界の冬を祝福する妖精でもありました。 ところが、ロハン大陸に漂う混沌の力によって理性を無くし、
混沌の力に操られるモンスターに なってしまいました。 その中でも、一番どっしりとした体を持ち、重たい武器を手にしている者は、サンタという 妖精として呼ばれております。 異界では、冬を祝福する妖精でありましたが、混沌の力によってもはや理性を失い、 人々に喜びを与える代わりに、大きな鉄槌を振舞いながら人々を襲っている悲しくも 切ない「孤高の怒れる妖精」となり果ててしまいました。
この妖精は、「ウォーブロウサンタ」と呼ばれ、常に肌身離さず所持している鹿鼻のブレスレットがあります。 元々は、サンタの赤鼻のトナカイが持っていたものです。 しかし、そのトナカイは暴悪なサンタの性格や毎年増えていくサンタの体重に耐えきれず、 ブランド・サンタからのブレスレットを捨てて逃げてしまったのです。
トナカイがいないサンタはソリに乗ることが出来ず、毎年ロハン大陸を両足で歩き回ることに
なりました。 自身の体重を忘れ、怒りを持つようになったウォーブロウサンタは、いつでもトナカイが見つかれば、 このブレスレットをかけることができるようにと常にこのブレスレットをポケットに入れて歩く事となりました。
そして、皆様もまもなくお会いするでしょう。 その時には、
熱い拳で語り、強力な防具で愛情を受け止め、最後に武器で友情を確かめあってください。 きっとスリルなクリスマスが訪れる事だと思います。
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