第六章 嵐の前夜

第2話 1/2/3/4/5/6

トリキア・シィルラ・デル=ラゴスが王座に就く前まではヒューマンにとってもっとも重要な神は主神オンとエドネだった。
ヒューマンの創造神であるロハはヒューマンにとって主神の御子という意味しか持たなかった。
それにより、デル・ラゴスからは主神への祈りの声が高く主神オンとエドネがロハよりも芸術の素材として扱われた。
トリキア・シゥルラ・デル=ラゴスが王位を継いで主神オンとエドネより下位神であったロハを中心とする宗教改革案を発表した時、多くの人々は強く反発した。
しかし女王はビクともせず、強く自分の意思を押し付けながら宗教改革に反対するものは、たとえ王族や貴族であれ、反逆者として処罰すると宣言した。
彼女は亡くなる日まで宗教改革に反対するものに対して強硬な態度を堅持した。
だが信仰はどんな壁の前でも信じるものの意思の前では崩れてしまう。
人々は女王の宗教弾圧から避け、アインホルン付近の洞窟に隠れて主神オンとエドネに祈りを捧げた。
およそ100年を維持してきたこの洞窟内の宗教は突然現れたモンスターに信徒たちが襲われてから終わりを告ぐ。

トリキア・シゥルラ・デル=ラゴスが特に宗教改革に集中したことに関して一部の歴史学者たちは女王が自分の立地を強化するための道具として宗教を選択したからだと説明している。
最初の女王だと無視されないため彼女は、玉座に座ることになってまもなく強く改革を押し付けたのであり、主神オンとエドネの代わりに下位神であるロハを中心としたのは彼女の父であり先王であったダンカン・デル=ラゴスの影から抜け出るまでだったと歴史家たちは解析した。


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