第九章 運命の渦巻

第2話 1/2/3/4

「ゴックシャルク将軍、彼方が先王に忠誠していたことはよく覚えています。
私にもその忠誠を見せて欲しい。」

「もっと力を尽くして頑張ります。」

「これから当分は顔を出さなくていい。あと一週間くらいは怒りが収まりそうではない」

「はい。陛下のお呼びがあるまで自宅で謹んでおります。」

「下がれ。」

カノス・リオナンは面倒くさいというように顔も見ずに手を振っていた。
ゴック・シャルト将軍は城門に出て自宅に届くまで無表情で何も言わなかった。
自宅について馬から下りる彼を執事が迎えながら挨拶の言葉を渡した。

「お帰りなさい、ご主人様。」

「うむ…」

ゴック・シャルクは頷きながら、かけている厚いマントを脱いで執事に渡した。

「今日はいかがでしたか?」

執事は、主人の後を歩きながら家へ入りながら聞いた。ゴック・シャルトは何気なく答えた。

「いつもと同じ。今日も相変わらず王冠を被った犬がうるさくほえていた。」

「ご主人様…」

「ひゅ…この国の未来は本当に心配だ。今王座に座っている彼は王として認められない。」

「ご主人様…」

「疲れたな…ちょっと休みたい。今日は一人になりたいから、誰に聞かれたら、そう伝えて」


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