運命の分かれ道

第3話 1/2/3/4/5

これ以上我慢できなかった。キッシュはドアを壊すように中に入った。
キッシュの姿にカルバラ大長老とアドハルマという魔法師は驚いた様子だった。

「…き…君がなぜ…」

カルバラ大長老は隣にいたアドハルマを睨みながら叫んだ。

「いったいどういうことだ!まだ生きているじゃないか!悪魔の文字の力は保証できると言っただろう?
しかもここには誰も入れないといったじゃないか!」

アドハルマはあっけない顔でつぶやいた。

「ここは…俺の結界で仕切られているはず…どうやって第3者が…有り得ない…」

「カルバラ大長老。私を暗殺するため、罪のない侍女に呪いをかけたことについて抗議する為にきました。
彼方達の話を聞く前まで、彼方に静かにアルメネスから離れるようお願いをするつもりでした」

剣を引き出すキッシュの目は怒りに満ちていた。

「しかし彼方達の話を聞きながら分かりました。彼方達の罪は処罰だけで流させるには余りにも深いことを…」

「生意気だ!国王の後継者だとはいえ、大長老の私を脅かすつもりか!」

「脅しですか?」

キッシュの声は低くなっていた。

「脅しというのは彼方みたいな卑怯者のやることでしょう。私は脅しなんかはしません。
私は決めたら、行動します」

「何?私を殺すとでも言っているのか?」

「はい、その通りです。私の友達の為に、国王陛下のために、デカンの未来の為」

「なんだと!」


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