第四章 隠された真実

第16話 1/2/3/4/5/6/7

フロイオンは目をぱちくりさせた。
ここはどこだ?
このハーフリングは誰だ?
「おっと… 共用語が分からないのかね?
俺はダークエルフの言葉は分からないのだが…」

「ここはどこですか?」

フロイオンがゆっくりと口を聞く。

「共用語が話せるな。
ここはハーフリングの地にある、プリアという町なのだ」

「プリア… 何で私がここに…」

「暗殺者たちにやられて意識を失ったそちを、人間の聖騎士とハーフリングの婦人が連れてきたのだ。
覚えているかね?」

フロイオンは意識を失う前、森で遭遇した出来事を一つ二つ思い出した。
暗殺者から逃げるために森の中をさまよったこと、エミルと会い、ラウケ神団について聞いたこと、そして両手にカタールを握った暗殺者たちが子供たちを殺したこと…

「俺はグスタフだ。
薬草で患者たちを治すことを飯の種にしている」

「私の名はフロ・・・ンで、旅の途中でした」

「あの人が目を覚ましましたか?」

優しい女性の声が聞こえ、若いヒューマンの男性とハーフリングの女性が現れた。

「今ちょうどね。
こちらがそちを助けてくれた人たちだ」


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